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「生分解性プラスチックとバイオマスプラスチックの違い |
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大きく違う点としては、自然に分解するかしないか、という点です。
生分解性プラスチックは、空気中に放置しているだけでも自然分解してしまう場合もありますが、バイオマスプラスチックは現在の所そのような情報は入ってきておりません。
また、バイオマスプラスチックの袋をコンポストに投入したが全然分解しないとの話もありましたが、バイオマスプラスチックはあくまでも植物由来の物質を原料に取り入れているだけで、バクテリアによる分解作用が働くものではありません。
次に違う点としてはコスト面です。一般的なポリ袋と比較し、バイオマスプラスチックは約1.5倍〜2倍の価格ですが、生分解性プラスチックは約4倍〜5倍の高コストになります。
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ポリエチレン原料の含まれている一般的な添加物 |
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基本的に入っている添加物には酸化防止剤・滑剤・アンチブロッキング剤(AB剤)などがあります。
酸化防止剤:酸化防止剤は長期保管時の酸化劣化を防止するのと、成型工程時140℃〜190℃の加熱溶融時の酸化を防止するためのものです。
酸化すると樹脂炭化物(コゲ)が発生しやすくなったり製造上の問題や異物混入などが発生します。
滑剤:滑剤はフィルムの内部と外部にスリップ性を付与し、インフレーション時の金型ダイスからの離形性を向上させ耐磨耗性を高めたり、生産性を上げるためのものです。
また、製袋加工時製袋スピードのアップも図れます。アンチブロッキング剤(AB剤):お客様において商品を投入する際、ポリ袋の口が簡単に開いて作業性の向上を図る為のものです。
このブロッキングといわれるものは使用上非常に厄介で、ひどい物になると「板状」になってしまう場合もあります。
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シール不良 |
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シール不良には多く分けてふたつあります。@底抜け(シール部分を開き引っ張ると簡単に剥がれてしまう)Aエッジ切れ(袋に物をいれると切れ目が入ったように避ける)。
この症状は袋の厚みに対してヒーターの温度が適正ではない事にあります。
またフィルムの厚みが左右で大幅に異なる場合に発生リスクが高まります。
シール不良はポリ袋の「物を入れる」という基本的機能が損なわれる最低条件のクレームですが、一番多発しているのも現実です。
製袋前のフィルム原反の検査、そしてオペレーターの詳細な機械設定の徹底により防ぐ事が可能です。
また粉物や重量物水物などシール強度が必要な場合は、価格は上がりますがフィルムの材質を変え、重袋専用機で製袋することが望ましいです。
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ポリエチレンの口開きが悪い(ブロッキング) |
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フィルム同士が密着し、袋が開口ができなかったりする事をブロッキングいいます。
ブロッキングは、ブロッキング防止剤(アンチブロッキング剤)が添加されていない場合や、巻き取り時の張力が大きい場合に発生し、光沢のある製品、高速で巻き取る場合も発生しやすい傾向にあります。
また、インフレ温度、冷却状況、原料内容により発生することもあります。
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フィルムに黒や茶色のこげが練り込まれている |
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ポリエチレンチューブを作る、インフレーション成膜機のスタート(製造開始時)直後は押出し機内の滞留していたポリエチレンが劣化しており、著しい、フィッシュアイ、ゲル、コゲが発生して、ポリエチレンに付着することがあります。
成型時に機械の清掃が不十分な場合に多く発生します。
フィルム特性上問題はありませんが、品質基準が厳しい商品については破袋やその他2次的な危険性がありますので、全数検品をしなければいけません。
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